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【伝説スピーチ全文】世界でいちばん貧しい?ウルグアイ元大統領「ホセ・ムヒカ氏」|Mr.サンデー

      2016/12/25

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12月25日更新

海外で日本を絶賛するムヒカ大統領 その理由

4月3日に放送された「Mr.サンデー」では、世界でいちばん貧しい南米ウルグアイの元大統領ホセ・ムヒカ氏の伝説のスピーチについて、日本のテレビで初めてノーカットで放送された。

ホセ・ムヒカ氏はウルグアイの前大統領。どんなに大国の大統領と会ってもノーネクタイのポリシーを貫き、大衆と同じ感覚と中古の車に乗り、給料の9割を寄付。質素な田舎暮らしをしていることから、世界でいちばん貧しいと呼ばれている。

そんなホセ・ムヒカ氏が、初来日するというのだ。そんな彼の伝説のスピーチを日本のテレビで初めてノーカットで放送された。

2012年6月ブラジルで開催された国連主催の環境会議での一コマ。議題は、人間は発展しながらどうやって地球環境を守っていくか。

ホセ・ムヒカ氏のスピーチはノーカットで書いていきたいと思う。

スピーチ内容全文

この場に出席されている世界各国の代表の皆さん。ありがとうございます。

お招きいただいたブラジル国民、そして大統領閣下に感謝します。

これまでに発言されたすべての方々が表明された誠意にも大いに感謝いたします。

いち国家指導者として、貧しい人々のための取り決めつくりに、仲間としてともに参加することを表明いたします。

しかし私たちにもいくつか声高らかに質問することをお許し願いたい。

今日の午後ずっと、私たちは、「持続可能な発展」と「膨大な数の貧困者対策」を話し合ってきました。

けれど、私たちの本音は何でしょう?

今の発展を続けることが本当に豊かなのでしょうか?質問させてください。

もしドイツ人がひと家族ごとに持っているほどの車をインド人もまた持つとすれば、この地球はどうなってしまうのか?

私たちが呼吸できる酸素は残されているのでしょうか。

もっとはっきり言いましょう。

例えば、最も裕福な西側諸国と同じようなレベルで70億80憶の人々に消費と浪費が許されるとしたら、それを支えるだけの資源が今の世界にあるのでしょうか。

それは可能なのでしょうか?それとも別の議論が必要ですか?

いまの、この文明をつくったのは私たちです。

私たちは市場と競争社会から文明という落とし子を生み出し、物質面での驚異的な進歩をもたらしました。そして市場経済は市場社会をつくりだし、それを世界規模に拡大してしまいました。

いわゆるグローバリズムです。

そのグローバリズムを私たちはコントロールできていますか?逆にコントロールされてはいないでしょうか?

こんな残酷な競争で成り立つ社会で、「みんなで世界を良くしていこう」なんて議論が本当にできるのでしょうか?

私たちは本当に仲間なのですか?

私は今回の会議を否定するために言っているわけではありません。違います。逆です。

我々が今挑戦しようとする目の前の巨大な困難は、決して環境問題ではなく、明らかに政治の問題なのです。

人類は今消費社会をコントロールできていない

逆に人類の方がその強力な力に支配されいるのです。我々は、発展するためにこの地球上にやってきたのではありません。幸せになるためにやってきたのです。人生は短くあっという間です。しかしその人生こそが何より価値あるものなのです。

余計なモノを買うためにもっともっと働いて、人生をすり減らしているのは消費が「社会のモーターとなっているから」です。

なぜなら消費が止まれば経済がマヒしてしまい、経済がマヒすれば不況というお化けが我々の目の前に姿を現します。

しかし、今この行き過ぎた消費主義こそが地球を傷つけ、さらなる消費を促しています。

商品の寿命を縮め、できるだけ多く売ろうとする。今の社会は、1000時間もつような電球はつくってはいけないのです。

本当は、10万時間20万時間ももつ電球はあるのに、そんなものはつくらない。

なぜなら我々はもっと働き、もっと売るために「使い捨て文明」を支える悪循環の中にいるからです。これは政治問題です。

我々は今までと違う文化のために戦い始めなければならない。石器時代に戻ろうとはいっていません。

このままずるずると消費主義に支配されるわけにはいかない。

私たちが消費主義をコントロールしなければならない。とても謙虚な思いからいっております。

かつての賢人たち。エピクロスやセネカそしてアイマラ人たちは次のように言っています。

「貧しい人とは少ししかものを持っていない人ではなく、もっともっといくらあっても満足しない人のことだ」

大切なのは「考え方」

だからこそ、この会議に出席し国家指導者としてみなさんと努力したいのです。

私の発言はみなさんを怒らせるかもしれないが、気づかないといけない。「水問題、環境の危機」が本質ではなく、見直すべきは我々が築いてきた文明の在り方であり、我々の生き方。

なぜそう思うか。私は環境に恵まれた小さな国の代表です。人口は320万人。けれど世界で最もおいしい牛が1300万頭。すばらしい羊が1000万頭と、食べ物乳製品、そして肉の輸出国です。

国土の90%が有効に使えるほど豊かな国なのです。

だからかつて8時間労働から6時間労働を勝ち取った人もいます。しかしそうなったら2つ仕事をするようになりました。

なぜか?たくさんの支払いがあるからです。私のようなリウマチ持ちの老人になって人生が終わってしまう。

そして自分に問いかけるのです。これが私の一生だったのかと。

私が言っているのは基本的なことです。

発展は「人類の幸せ」「愛」「子育て」「友達をもつこと」そして「必要最低限のもので満足する」ためにあるべきものなのです。

それらこそが一番の大事な宝物なのだから。

環境のために闘うのなら、一番大切なのは人類の幸せであることを忘れてはなりません。

ありがとう。

分かりやすく、自分の心にも強く響きました。

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